電気カモメnet

適当な工作情報を投げるブログ。Twitterは@Fushi1212

デジットのちっこいCRTを動かす <輝点編>

 こんばんは, 先ほどお風呂で寝て溺れ死にかけてました。なんだか久しぶりに命の危機を感じましたねぇ、ええ。まぁそれは良いとして, 今回はちっこいブラウン管を動かしてみましたので書いておきます。

 

 ちょっと前に学校の校外研修(という名の遠足)で神戸へ行ったんですが, その時大阪日本橋のデジットさんでちっこいCRT(ブラウン管)をゲットしました。物はコレ、M01KUA07WB30 です。

 

eleshop.jp

 

 商品説明にあるように, 古いカメラのファインダー用のものと思われます。とにかく小さいです。なので勝手にマイクロCRTって呼んでますw 表示面の面積は1円玉より小さいです。正直, 映像を映しても実用レベルにはならないんじゃないかと思います。それこそファインダーみたいに目の前に持ってくるような工作でないと(^_^;)

 

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マイクロCRT

 黒いカバーみたいな部分は表示面の多くを隠してしまっていて邪魔だったので, ジクロロメタンで樹脂を溶かし, 外してしまいました。これで古き良き丸いCRTになりましたね。

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はがれたノリ

 んで, 今回はこいつを何とか動かして, 輝点を表示させるとこまでやりました。ちっこいとはいってもただのCRTなので, 各ピンを適切にバイアスすれば動くはずです。割れてたりしなければネ() この管の場合, 次の図に示すピンが生えています。偏向ヨークの配線は除いています。

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構造

 

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ピンアサイ

 この管, ネットを漁っても仕様があがってなくてどうしようと思ってましたがもうメンドクサイので勝手に調査してしまいました^^ 上のピンアサインの図は管のおしりから見た図です。各端子の電圧をいじって, それぞれ微妙に動きそうな電圧と, 破壊しそうな電圧の間を取る方式で値を求めました。

 

・フィラメント電圧 : 2.2 ~ 3.0 [V]

・カソード電圧 : 0[V]

・制御グリッド電圧 : -20 ~ 0 [V]

・収束グリッド電圧 : -20 ~ 500[V]

・アノード電圧 : 1000 ~ 2500[V]

 

 フィラメントは2Vでもけっこう明るめに光ります。フィラメントの端子間抵抗は大体 20 [Ω] 程度でした。フィラメント電源を設計する時はこの抵抗値を考えなければいけませんね。3V以上は蛍光面にフィラメントからの光が現れてしまったので, これ以上あげても無駄でしょう。

 カソード電圧は 0 [V] 固定, 制御グリッド, 収束グリッド電圧はそれぞれ十分に操作できる電圧レベルということで -20V [V] を最小値に。アノード電圧はフィラメント電圧 3 [V] の時に 1000 [V] 程印加してうっすら輝点が表示されるくらい, 2500 [V]以上となると内部でよろしくなさそうな放電が起きたのでまぁこの範囲でしょう。

 てなわけで, 印加する電圧は全部で下図のようになります。

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かいろず

 とにかくこの通りに電圧かければ輝点がでます。初めの試験では制御グリッドと収束グリッドはGND (0 [V]) で良いかもしれません。うっすらと輝点が出たら, はっきり見えるように各グリッドの電圧を調整しました。

 輝点を表示するだけならアノード電圧とフィラメント電圧だけ生成できれば十分なので, 早速そこらへんに落ちてたユニバーサル基板とCCFLインバータ用のコア&ボビン, トランジスタ等々で昇圧回路を組んでみました。簡単な自励式トランス昇圧回路です。後々グリッドを使うことを考えてアノード電圧以外に -20 [V] , 200 [V] 用も出力できるようにしておきました。

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ほそい!!

 アノード用高圧巻線はφ0.1mmのUEWを使いました。とにかく細い!!そしてブチブチ切れる!!巻き終わった頃には目がしょぼしょぼになってしまいました(*_*)

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自作したトランス

 コアを固定するのに接着剤では不十分そうだったので元の固定テープもそのまま流用しました。両サイドの汚い巻線はグリッド用の巻線 + フィードバック巻線です。1次巻線は 25 + 25 [turn] でセンタータップ付き, 2次アノード巻線は正確にはカウントしてませんが 2000 [turn] くらいでしょうか。フィードバック巻線は 3 [turn], グリッド用巻線は 30 + 30 [turn] です。

 フィラメント電圧はこれまたそこらへんに落ちてた3.3 [V] レギュレータを使いました。

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できた回路とマイクロCRT

 (回路図お待ちください!)

  はい, 輝点がでてますね。電子銃で熱電子が加速し, 蛍光塗料を発光させられている証拠です。あとは偏向ヨーク (電子の軌道を曲げる電磁石) に信号を入れれば, 輝点の位置を自由に変えられますので, これで映像なりリサジュー図形なり表示できます。

 ここで, スマホのイヤホン出力で偏向ヨークを駆動し, 音楽の波形を表示させてみました。

  ちゃんと音に同期して波形が変化してますね。ちなみに, この映像では収束グリッドの電圧も調整ししっかりピントを合わせた状態で動かしています。収束グリッドをとりあえず 0 [V] とかにしてる場合はマイクロCRTの個体差なんかで輝点の状態が大きくかわるかもしれませんので, 電源入れてもガッカリせずに, ピント調整を行ってみましょう^^

 

 と, いうわけで輝点の表示ができましたので, 今後映像やら図形やら表示できればなぁとおもっています。いつになるかは知れませんが(^_^;)